荒栄ブログ

数奇屋

2010/08/24

こんにちは。
社長の荒川です。

富山県民会館別館 内山邸 「三入庵」(富山市宮尾)
20年位前、このお茶室で、数年に渡り何度か「お点前」をさせていただきました。
my history(笑)「思い出のお茶室」です。

この写真は、お茶のお稽古をしているところ。
(表千家のお茶を習っています。)
この写真をご覧になって、
「ああ、前に書いてあった、これが浴衣の訳か」と気がつかれたことと思います。
もちろん、年中浴衣を着て、お稽古しているわけではなく、
夏の1日は、先生やお稽古仲間の方々と、浴衣でお稽古するのを慣例にしています。
このお茶室は、建築後50年近く経ていますが、
先生のお父様の監督の下、京都の数奇屋大工が建てたことと、
週の半分はお稽古場として、大切に使われ続けていることにより、
いつも、数奇屋の落ち着いた、深みのある雰囲気を湛えています。

内山邸 「書院の茶室」
皆さんは「数奇屋」と聞いて、どのようなイメージをお持ちになりますか。
「数奇屋」とりわけ「茶室」となると、
とにかく、珍しく高価な「銘木」や「変木」をふんだんに使い、
凝りに凝った造りの、にじり口のある小さな和室を思う方がいらっしゃるかもしれません。
「数寄」「数奇屋」という言葉の解釈は、
いろいろあるようなので、「これ」と決めることはできませんが、
(例えば、「数寄」・・・とは、尋常ならざる程、茶道具や古美術が好きなことを意味したりします。)
「数寄」「数奇屋」は読んで字の如く、「数を寄せる」と書きますから、
本宅を建てた残り木(杉や桧・松など)を寄せて、
(「数」種類の木を「寄」せて)
小間の茶室・離れの和室を造る・・・という解釈があります。

内山邸 「夜雨聴庵」
しかし実のところ、
残り物の活用といいながら、
多くの数奇屋は、周到な準備と計画の下・・・
8畳の広間であったとしても、
その柱の立つ位置ごとに
北山の面皮柱(杉)・下部に面をつけた丸太(杉)・4面柾の桧柱などを使い分けてあります。
一般の和室(座敷)で、床柱は別として、
材種や形状の異なる柱を、1つの部屋の中に立てることは、まずありません!
(例えば、床柱以外は、すべて桧柱とか、すべて漆塗りの杉柱を使います。)
「書院」の流れにある「座敷」では、バラバラな柱を使うことは考えません。
しかし・・・
バラバラな柱を立てながら、
まったく自然で、「調和」と「調子」がとれている空間を造るところに、
私は「数奇屋」の凄さ・魅力の1つがあると思っています。

私がお稽古に通うこのお茶室(8畳)も、数種類の柱が使ってあります。
毎週、お稽古で、ゆったりと「お抹茶」をいただく時、
50年前に建てられたこのお茶室が、教えてくれることは少なくありません。

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